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廃墟サイトの国

今となっては廃墟となってしまったサイトを紹介します

楽しんで食べる人が大好きである

 

テラめし倶楽部

http://www.geocities.jp/zzr_1100c22004/contents_terameshi_club_top.html

 

サイト内容:テラめし(ボリュームの多い食事)のレポート

開設:2005年頃(06年にトップページを改装)

最終更新:2011年3月頃

 

 テレビ東京の人気番組『TVチャンピオン』の企画である『全国大食い選手権』は所謂「大食い番組」の嚆矢となった。01年にTBSの『フードバトルクラブ』が小林尊などといったスター性のある出場者を輩出すると、彼等は「フードファイター」などと呼ばれるようになり、そのブームは頂点を極め大食いをテーマにしたTVドラマまで作られた。しかし、02年に彼等の真似をした男子中学生が給食のパンを喉につまらせ死亡する事故が起きたことにより、各局が大食い番組の放送を自粛。ブームは急速に沈静化することになる。

 自分自身、食事に恵まれた家庭で育っていないからか、楽しそうに食べる人が大好きである。食べられなくなるよりは食べられる方がずっといい。しかし僕個人としては大食い番組というのがあまり好きではない。必要以上に食べてそれを競って見世物にする、という部分に露悪的な品の無さを感じる。食べるだけならいいのだが競うのがよろしくない。どこかに「もったいない」と言う気持ちがあるのか。そういう芸が昔からあることはわかっているけれど、はたして何度もテレビで放送する必要はあるのだろうか、と思う。

 今回紹介する「テラめし倶楽部」は管理人が北は北海道から南は福岡まで、日本全国の「テラめし」、つまりはボリュームが極端に多い食事を食べて、写真付きでレポートするサイトである。ネット大食漢は御用達の著名なサイトなのだが、2010年12月に名古屋で特盛りのスパゲッティを食べて以来、更新を停止している。

 その戦歴は輝かしく、05年の最初の挑戦から11年まで約6年間で、巡った「テラめし」の数は約451回。これだけで成年男子の半生分のカロリーは摂取しているような気がする。難易度別のカテゴリで一番簡単な「入門編」で紹介されている代々木の日替わり定食ですらこのボリューム。最も難易度の高い「極悪凶暴」で紹介されている新宿のビーフカレーなんてこの有り様だ。食の暴力である。

 レポートの内容はその文才も手伝い、仔細まで長々と書き込まれていてかつ絵文字や文字拡大などを多用していても、グイグイと読み手を惹きつける。過去に挑戦したメニューも、食べたらそれっきりではなくその後どうなったのか調べているらしく(あるいはサイトを見て挑戦した人からのリークもあったのか)、すでに提供を終了した店に関してもきちんと記載するなど細かな配慮も忘れていない。食事は大胆だがサイト運営は繊細なようだ。

 サイト自体が高い知名度を誇っているため、多数のメディアにも紹介・出演されていたようだ。07年には先述の『TVチャンピオン』にも出場しており、こちらではあくまで食べる側ではなく、デカ盛りに関する知識を要求される側で参加している。多数のコンテンツが用意されていて見ていて飽きないサイトだが、このテラめし倶楽部、そもそもは管理人のツーリング趣味を主にしたサイト「マエダンゴの部屋」のコンテンツのひとつでしかなく、テラめしのために日本全国を駆け回れたのもこの趣味が手伝ったのかもしれない。この「マエダンゴの部屋」も2011年3月17日に更新を停止している。あの東日本大震災から六日後のことだ。何か心変わりでもあったのだろうかと思うが、そもそも「テラめし倶楽部」の更新停止からわずか八日後のことなのだからあまり関係はないかもしれない。

 先に申したように僕は、何かをより多く早く食べることを誰かと競うというのは嫌いだ。食べるというのは他人を楽しませるものではなく。自分が楽しむためのものだと思っている。その上で言うなれば、「テラめし倶楽部」の管理人は自分と競って食べていた。誰かから報酬や褒美がもらえるわけでもない。自分が楽しむためである。多くても少なくても、楽しんで食べる人が僕は大好きだ。今後「テラめし倶楽部」が再開するかどうかはわからないが、健康面には充分ご留意願いたいものである。

 

デカ盛り!!グルメガイド

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