読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

廃墟サイトの国

今となっては廃墟となってしまったサイトを紹介します

地雷ZERO・未来へ踏み出す一歩のために

TBS50周年特別企画「地雷ZERO 21世紀最初の祈り」

http://www.tbs.co.jp/zero/

 

サイト内容:TBSの特別番組公式サイト及び企画キャンペーンサイト

開設:2001年2月27日

最終更新:2001年12月23日

 

 1997年12月、対人地雷禁止条約(オタワ条約)の条文が作成され、162カ国が署名している。現在、世界中に埋められている対人地雷の数は約一億個、年間で約二万五千人が被害にあっているという。被害者のほとんどは戦線に赴く兵士ではなく、地雷埋没地域で生活する普通の人々だ。風力で動く地雷除去装置などといった細心の技術を駆使してその除去が欠かさず行われているが、完全な除去を終えるには千年かかると言われている。

 兵士から一般市民までを無差別に襲いかかり、埋没地域に長年の影響を及ぼし続ける対人地雷。爆発によって敵兵が即死しないように爆破力を調整しているのだという。負傷兵を運ばせることによって敵兵力の減少を促すためのようだが、結果、被害にあった者は死にきれず凄絶な苦痛を味わい続ける。悪魔の発明としか言い様がない。

 「地雷ZERO 21世紀最初の祈り」は2001年4月30日にTBS開局50周年記念特番として放送された特別番組である。司会は今は亡き筑紫哲也菅野美穂。主な番組内容はチャリティCDの制作場面、寄付の呼びかけ、地雷廃絶運動や地雷被害者達にまつわる映像、地雷除去現場の生放送、国内外著名人などのメッセージなど。「世界同時生合唱」なる必要性の見えない企画もあるが、世界に送るべき痛切なメッセージが込められたいたって真面目な番組である。

 この企画を中心に作られた公式テーマソングでもある「ZERO LANDMINE」にも触れておきたい。企画の趣旨に賛同した坂本龍一の呼びかけによって集まった国内外のアーティストによって結成されたユニットN.M.Lが歌うこの曲は、CDや著作権収入などの売上が全額、NGOの地雷除去運動に充てがわれている。ミスチル桜井、TAKUROGLAY)、UA佐野元春細野晴臣、ドリカム、その他豪華アーティストの面々が参加した「ZERO ~」のCDはオリコン週間シングルチャートで二週連続の一位を記録。現時点で59万枚を売り上げている。

 サイト内では視聴者からの感想メッセージが掲載されており、実際の地雷除去活動を拝めるムービーが用意されている。また、「ZERO~」参加アーティストの演奏風景や各界著名人からのメッセージもムービーで観ることが出来る。安定のReal playerだったので観ることができなかったが、その力の入れようからはTBSの本気が伺える。ビデオ問題で大きな過ちを犯した過去はあったにせよ、「報道のTBS」の面目躍如というべきか。

 なお、番組公式サイトとしての運営は01年で停止しているが、地雷除去キャンペーンサイトとしての運用は現在も継続して行われている。寄付を募る活動はもちろんのこと、キャンペーン委員会の活動報告を除いてみると、現時点では2014年3月までの収支報告がきっちりと掲載されている。2013年の収益は17万円であり、「ZERO~」の著作権収入が12万円ほど。番組は終わっているがその理念は失われておらず、僕達もまた失ってはならない。

 

ZERO LANDMINE

ZERO LANDMINE